React、Next.js、Tailwind CSS、TypeScript:バイブコーディング定番技術スタック解説

React、Next.js、Tailwind CSS、TypeScript:バイブコーディング定番技術スタック解説

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更新日:2025年7月30日

イケハヤです。

プログラミングを始めたばかりの人が「Next.js? React? なんだかよくわからない…」となってしまうのは、本当にもったいない!

そこで今日は、これからWebサイトやアプリを作ってみたい、という人に向けて、「Next.js」「React」「TypeScript」「Tailwind CSS」という4つの技術の違いと関係性を、プログラミング知識ゼロでもわかるように解説していきます。

この記事を読み終える頃には、それぞれの「役割」がスッキリ整理されているはずです。では、さっそく見ていきましょう。

まずは「家づくり」にたとえてみよう

Webサイト制作を「家づくり」にたとえると、それぞれの技術の役割がとてもイメージしやすくなります。

レンガ = React

小さくて同じ形のレンガをどんどん積んでいくと、壁や窓枠など、好きな形が作れますよね。

Reactは、Webサイトにおける「ボタン」「見出し」「コメントカード」といった部品(コンポーネント)を作るための、いわば「レンガ」のようなものです。

便利なのは、ひとつ部品を作ってしまえば、それを何度でも再利用できる点。このおかげで、あとからサイトのデザインを変えたいとき(模様替え)も、家が崩れにくく、メンテナンスがしやすくなります。

設計士+大工 = Next.js

家を丸ごと一軒設計して、どこにどのレンガを置くかを決め、電気や水道の配管までまとめて手配してくれる、頼れる存在。それが「設計士+大工」です。

Next.jsは、Reactで作ったたくさんの部品(レンガ)を集めて、「トップページ」や「お問い合わせページ」「ブログ記事ページ」といったページ単位でサイトを組み立ててくれます。

それだけでなく、サーバー側で動かす難しい処理や、サイト表示を速くするための画像の軽量化まで面倒を見てくれる。「頼れる現場監督」というイメージがぴったりですね。

ちなみに、2025年7月リリースのNext.js 15.4では、新しい“高速ビルド工具”の「Turbopack」がついに100%安定版になりました。これにより、大規模なサイトでも、公開ボタンを押してからサイトが完成するまでの待ち時間がグッと短縮されています。

ペンキ職人 = Tailwind CSS

次は、家の見た目を整える職人さんの出番です。

Tailwind CSSは、「青く塗って」「角を丸くして」「影を入れて」…といった見た目の指示を、一つひとつ小さな「シール」に分けて、必要な場所にペタペタ貼っていくようなイメージです。

たとえば「bg-blue-500 text-white p-4」のように、シールの名前(クラス名)を並べるだけで、デザイナーさんが使うような専門用語を知らなくても、直感的にデザインができます。

v4からは、下地材にあたるビルドエンジンが「Rust」という言語で新しく作られました。これにより、同じ面積を塗るのに、ペンキが乾く時間が最大で10倍も速くなっています。

安全検査官 = TypeScript

せっかく立派な家を建てても、あとから「ドアの高さが足りない…」「配線が間違っていた…」なんてことがわかったら大変ですよね。

TypeScriptは、そうした事故を防いでくれる「安全検査官」です。

図面(コード)を建築前に厳しくチェックして、「そこ、数字じゃなくて文字が入ってしまっていますよ」「この部品、渡す向きが逆ですよ」といった間違いを、赤ペンで教えてくれます。

最新の5.8では、この検査スピードがさらに約40%も向上しました。大きな現場(大規模なプログラム)でも、チェックの待ち時間で作業が止まりにくくなっています。

そもそも「技術スタック」って何?

さて、ここまで「家づくりのチーム」にたとえてきましたが、こうした技術の組み合わせのことを、専門用語で「技術スタック(Technology Stack)」と呼びます。

「スタック(stack)」には「積み重ねられたもの」という意味があります。

Webサイトやアプリという一つの成果物を作るために、まるでブロックのように積み重ねられた、いろいろな技術のセット全体を指す言葉です。

家づくりで言えば、「どの会社のレンガ(React)を使い、どの設計事務所(Next.js)に頼み、どのメーカーのペンキ(Tailwind CSS)で仕上げるか」という、チーム編成や道具リストそのものが「技術スタック」にあたる、と考えると分かりやすいでしょう。

Webの世界には、目的や時代に合わせて、さまざまな技術スタックが存在します。

代表的な技術スタックの例

  • 今回紹介しているスタック(Next.js, Reactなど) 現代のフロントエンド(利用者の目に触れる部分)開発で、非常に人気の高い組み合わせです。最高の開発体験と、高速なWebサイトの両立を目指しています。
  • LAMPスタック(Linux, Apache, MySQL, PHP) Webの歴史を支えてきた、伝統的で非常に安定した技術スタックです。世界中で使われているWordPressも、このLAMPスタックをベースに作られています。いわば「昔ながらの信頼できる工務店」のような存在ですね。
  • MERNスタック(MongoDB, Express, React, Node.js) データベースからサーバー、見た目に至るまで、すべてをJavaScriptという一つの言語で作り上げることができるのが特徴です。統一感のある開発ができるため、Webアプリケーション開発で人気があります。
  • JAMstack(JavaScript, APIs, Markup) あらかじめ完成済みの静的なページ(Markup)を用意しておき、必要なデータはAPI経由でJavaScriptが取ってくる、という考え方です。表示が非常に高速で、セキュリティが高いのがメリット。「プレハブ建築」に近いイメージかもしれません。

このように、どんな「家」を建てたいかによって、最適な「技術スタック(チーム編成)」は変わってくるのです。

なぜこの「家づくりチーム(技術スタック)」は人気なの?

では、なぜこの「React、Next.js、Tailwind CSS、TypeScript」という4人チームが、世界中の開発現場でこれほど人気なのでしょうか。理由は大きく3つあります。

  1. チームワークが最高だから 🤝 この4つの技術は、それぞれがとても相性良く作られています。Next.jsはReactを土台にしてその能力を最大限に引き出しますし、Tailwind CSSやTypeScriptはNext.jsのプロジェクトに簡単に追加できるようになっています。「この道具、うちの現場では使えなかった…」ということがほとんどありません。
  2. 仕事が速くて、気持ちいいから ✨ 開発中の体験(デベロッパー・エクスペリエンス)が非常に優れています。コードを少し書き換えるだけで、ブラウザの表示が瞬時に変わったり、TypeScriptの検査官がリアルタイムで間違いを指摘してくれたり。小さなストレスがないので、作ることに集中でき、学習も捗ります。
  3. 情報が多くて、仲間も多いから 🌍 世界中で最も使われている人気のチームなので、ネット上にたくさんの情報があります。公式ドキュメントはもちろん、解説記事や動画講座、Q&Aサイトも充実しています。「こういう時どうするんだろう?」と調べれば、たいてい誰かがすでに解決策をシェアしてくれています。これは初心者にとって、何より心強い点です。

他にはどんな「家づくりチーム」があるの?

もちろん、家づくりの方法はこのチームだけではありません。世の中には、他にも優れた特徴を持つチームがたくさんあります。

いくつか代表的なものを紹介しましょう。

  • Vue.js + Nuxt.js チーム Reactにとてもよく似た、人気の「レンガ職人」がVue.jsです。Next.jsにあたる「設計士+大工」がNuxt.js。
    Reactよりもシンプルで、学習しやすいと言われることも多く、日本でも人気の高いチームです。
  • Svelte + SvelteKit チーム これは少し変わったチームで、「レンガを積む」というより「魔法の呪文を唱えたら、一瞬で壁が出来上がる」ようなイメージです。
    プログラムの無駄が非常に少なく、驚くほど速く動くサイトを作れるのが特徴。新進気鋭のチームとして注目されています。
  • 昔ながらの工務店(Ruby on Rails, Laravel など) これらはWebサイトの骨組みから内装、配管まで、すべてを一貫して手掛ける「総合工務店」のような存在です。
    今回紹介したチームとは思想が異なりますが、今でも世界中の多くのサービスで使われている、非常にパワフルで安定した選択肢です。
  • ペンキ職人のライバルたち(MUI, Chakra UI など) Tailwind CSSが「小さなシールを貼る」職人なら、世の中には「決まった型のテンプレートをポンと置く」ようなペンキ職人もいます。
    MUIやChakra UIといったライブラリは、美しくデザインされたボタンやフォームがセットになっており、手軽に見栄えのいいサイトを作りたい場合に便利です。

まとめ ― 「4つのピース」を覚えるコツ

最後に、今日の内容を覚えるためのコツをまとめます。

  1. まず「React」=レンガと覚える。
  2. 「Next.js」=設計士だと理解すると、Reactのレンガがどこに組まれるかイメージしやすい。
  3. 「Tailwind CSS」=ペンキと割り切ると、デザインはクラス名を貼る感覚で進められる。
  4. 「TypeScript」=検査官がコードを見張ってくれるので、初心者でも思い切って編集できる。

この順番でそれぞれの役割を意識しながら触ってみると、「プログラミングって難しそう…」という心の壁が、かなり低く感じられるはずです。

まずは、今日紹介した技術の名前と役割をなんとなく覚えて、「こういうチームがあるんだな」と知っておくだけでも、大きな一歩ですよ。

わからないことが出てきたら、いつでも気軽に聞いてください。応援しています!

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